私が伺った時はお寺の人を始め誰もいなく、まさに貸切状態!!これはもう特等席をもらったような気分です。
今日は、栃木県栃木市皆川城内町にある「持明院(じみょういん)」に行ってきました。持明院は真言宗豊山派のお寺で、皆川城の鬼門除けとして建立された由緒あるお寺です。歴史を感じさせるこの場所には、時間が静かに流れているような不思議な感覚がありました。
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お寺へ続く坂道はなかなかの急勾配で、まるで自分への試練かと思いました。自力で登れる気がしなかったので、山門から登るのは断念して山門の脇に車で登ることができる道路があったので、途中まで車で行かせてもらいました。
正直、車を使うことには多少後ろめたさも感じましたが、それ以上にありがたい気持ちになりました。便利さには勝てないですね!これも一つの知恵ということで!
特に持明院は山の斜面に建てられているので、栃木市内を見渡せる広々とした眺望が印象的でした。青空に包まれた街並みと、遠くに見える山々が心を静かにしてくれました。
持明院には大きな仏像があり、その前に立つと、日常の喧騒から離れて心が清められる気がしました。この仏像は、まるで「お疲れ様、よく来たね」と言ってくれているような穏やかな表情をしていて、ここにいると自然に手を合わせたくなるものです。仏像の背後には立派な本堂があり、その木造の質感と精緻な装飾がとても美しかったです。木々に囲まれたこの場所は、秋の光が差し込み、静かな時を共有するには最高の環境でした。
また、お寺の敷地内には春先に枝垂桜が満開になるとのことで、次はぜひその季節に訪れたいと思います。きっと「お花見VIP席」が待っているに違いありません。今日訪れた時は、葉が落ちた枝が少し寂しげにも見えましたが、春にはきっと鮮やかなピンク色で彩られ、また違った雰囲気になるのでしょう。枝垂桜の下で過ごすひとときは、どれほどの癒しをもたらしてくれるのか、今から楽しみです。
お寺の横には大きな共同墓地である「聖地公園」もありました。ここは、とても整然としていて静寂に包まれていました。
私は霊感があるせいか、特にこうした場所ではその存在を感じることがよくあります。今日も、風の音に混じってかすかな声が聞こえたような気がしましたが、それはきっとこの地に眠る多くの人々の思いなのでしょう。
全く不気味な感じはせず、「ようこそ」と言ってくれているような清々しい印象でした。もしかして歓迎の挨拶だったのかな、なんて思ったり。そんな気持ちがして、自然と敬意を持ってこの地を歩きました。
持明院は「別峰山 持明院 光厳寺」という正式な名前を持ち、その名が示すように、長い歴史と深い信仰がここには息づいています。皆川城の鬼門除けとしてその一部を形成していたというこの場所は、白山台や東宮神社とともに地域の重要な歴史的遺産です。このように、歴史ある場所を訪れると、今の私たちの日常がいかに多くの人々の努力と祈りに支えられてきたかを強く感じます。
栃木県栃木市のお寺巡りが好きな方には、持明院は絶対に訪れていただきたい場所です。急な坂道は少し大変ですが、その先には心安らぐ美しい景色と、深い歴史が待っています。次回は春に、満開の枝垂桜を楽しみにまた訪れたいと思います。